LOVE LOVE LOVE / Media

コラボ企画第一弾

M-1「タシカなカタチ」
M-1「タシカなカタチ」

M-2「こんな気持ちは」
M-2「こんな気持ちは」

M-3「パートタイムビリーバー」
M-3「パートタイムビリーバー」

M-4「レイニーデイ」
M-4「レイニーデイ」

M-5「君が好きだけど」
M-5「君が好きだけど」

M-6「カナカナ」
M-6「カナカナ」

<岸野真生子>
岸野真生子(キシノマキコ) 1986年生まれ。東京都在住。
2007年digmeoutオーディション通過。緻密な描写とペン使いで、若者たちのドラマのような日常を描く。古川日出男著「ハル、ハル、ハル」の挿画を手がけるなど注目の作家に。ポートランド「digmeout EXHBITION」参加。2008年「NISSAN WINGROAD×digmeout JAPAN TOUR」メンバーとして金沢 で個展を行う。

digmeout ARTISTS
黄苺通信

LOVE LOVE LOVE×岸野真生子
対談:寺井孝太×岸野真生子
LOVE LOVE LOVEと新進気鋭のイラストレーター岸野真生子によるコラボが実現!
携帯サイト・レコチョクの「着うた(R)」にて『空想パドル』の楽曲をダウンロードすると、
6曲それぞれをイメージしたイラストの待ち受けがセットになっています。
今回は特別企画としてボーカル寺井孝太さんと岸野真生子さんの対談をお届けします!
とりとめのないおしゃべりの中から、クリエイター2人の頭の中が覗けるかも知れません。
お2人の人柄も垣間見える、ゆるりとしたトークをどうぞ。

●お2人は実際に会うのは初めてですか?

寺井孝太(以下 寺):そうですね。始めましてです。でも、岸野さんは2007年のMINAMI WHEELの表紙を描いてたじゃないですか?僕らがMINAMI WHEELに初めて出たのも2007年で、イラストとか知ってて。

岸野真生子(以下 岸):え、そうなんですか。嬉しいです。

寺:まさか巡り巡って、自分らの作品に描いてもらえるとは思ってなくて。偶然なんですけど、嬉しかったです。初めてのMINAMI WHEELは緊張しすぎて散々だったんですけど。

岸:あはは(笑)。そうなんですね。私もその時はMINAMI WHEEL行きました。

寺:なんか、話のネタを拾おうと思ってブログ読みまくってきたんですよ。

岸:え!本当ですか。止めて下さい!超ヤダ。アホな事しか書いてないのに!うわー。変な事書くんじゃなかった。

寺:いやいや、気になる事いっぱいあって。なんか、音楽、結構激しいの好きですよね。激しいというか、心差し込まれる系の。

岸:あ、そうかもしれないです。

寺:怒髪天とか、騒音時とか。ちょっとビックリしましたね。

岸:怒髪天は高校生ぐらいの時から好きで。私もLOVE LOVE LOVEさんのブログ見たんですけど、増子さんと桃野さん(monobright)と3人で写ってらっしゃって。FM802で。

寺:そうなんですよ。増子さん独壇場みたいになってましたけど。頑張って一言二言で応戦しましたけど(笑)。でもしゃべりが下手やから音楽やってる所もあって、なんか、伝えられへんから音楽やるので。そういうのって無いですか?

岸:ああ、あります。なんか、ボキャブラリーが凄く少なくて。

寺:分かります!僕、その感じ分かります!

岸:更に、感情がおっつかないんです、言葉が、なんか。おっつかないと言うか、どれが正しい表現なのか分からない事が多くて。だから喋ってると擬音ばっかりになっちゃうんですけど。それで、イラストの先生に「だから絵を描くんだよ」って言われて、初めて気付きましたね。

寺:僕も完全にそうで。MCとか苦手なんですけど、演奏する時は自分に一番自信が持てるし、一番居心地が良いんですよね。人と接してても、伝えたい事があんま伝えられないし、でも人と接点は持ちたいって気持ちはずっとあるから、音楽に頼ってるっていうか。それを仲介にして、色んな人とあったらいいなと思ってて。で、なんか、それを考えてた時に・・岸野さんは絵を描くじゃないですか?僕は音楽を作ってて、もし岸野さんだったら目が見えへんくなったらどうするんやろとか。僕やったらもし耳が聞こえへんくなったら、どうなるんやろなって、話してみたいなと思って。

岸:え、どうなるんだろう。・・元々が、絵を描いているのが楽しいからっていうのが凄く大きくて。何か、どうなるんでしょうね。他に楽しいことを見つけるのかな。

寺:そうなんですよね。なんやかんや言って、多分前向きやと思うんですよ、根は。だから前を向く方法を見つけて行くんじゃないかなと。字を書くもよし、僕やったら本を書くとか、歌詞に近いから詩を書く事も出来るし。そっちに行くかな。

岸:もし、音楽っていう手段が無くても、表現するとか伝えていくって事はやりたいですか?

寺:基本やりたいですね。料理もするし、モノを作るのがとにかく好きで。一番好きなのは物を作り終わった時に持てる実感とか。あ、こんな事も出来るんだとか。料理だったら味が上手いとかより作ってる過程が楽しいとか。昔はテーブル作ったりしました。

岸:あ、私も授業でベンチ作った事あります。木工工芸っていうのがあって、ブランコ作ってる人がいたりとか。でも絵を描くようになったのは最近の事なんで。私は大学入ってからなんですよ。

寺:それまでは、何かやってたんですか?絵につながるような。何かきっかけになることとか。

岸:学校は服飾だったんで、その、やっぱり作る作業が凄く好きで。でもちょっと回りの雰囲気に無理・・って思って。

全員:(笑)。

●エキセントリックな感じだったんですか?

岸:そうなんですよ!私そんなにハデ好きじゃないので、地味な服ばっか作ってて。それがいけないっていうのが段々分かり始めて。それと同時に絵を描くのが楽しいってなっていったんで。

寺:地味好きなんですか。

岸:服は(笑)。

寺:絵を見てて、僕思ったんですけど、あんまり、カラーを使わないですよね。ちょこちょこ使って。あれって何かあるんですか?こだわりなんですか。

岸:なんか、ああなっちゃったんですよね。最初は普通に塗ってたんですけど、段々、何を強調したいのか分からなくなってきて。色のバランスとかも凄く難しいし。だから、なんか。どんどん止めていって。でもそこに意味があるのかって聞かれたら、自分でも何が良いと思ってるのかは分からないんですけど。

●じゃあ今は通過点かも知れないというような。

岸:はい。そうだと思いますね。分からないですね、どうなっていくか。自分でも。

寺:僕もわかんないですよ(笑)。

岸:あはは(笑)。

寺:結構、やり方としてはいっぱいあるんですけど、完成形ってあるんかな?と思って。ずっと無いような気がして。

岸:ああ、あっちゃいけない物のような気も。

寺:死ぬ時に完成って思ってバタって死ぬ方が。作っていったら納得って出来ないじゃないですか。作り終わった後に聴いたら、ここ要らんかったんちゃうんかなって、そういうの思うこともあるから。完成は無いんやろうなって、最近は思いつつ、無いからこそずっと自分にケチをつけながら生きていったら、凄いもん出来てるんちゃうかなって。

岸:後で気付けば、みたいな。

寺:作品とか、締め切りとかもあるじゃないですか?何処で完成って言うか難しくないですか?

岸:難しいですね。

寺:時間とお金があったら永遠に探していくし。

岸:またはやんなくなるとか。

寺:そう、やんなくなる(笑)。なんか、何処で完成させるんやろうなって。絵とかやったら、白い紙とかにも描ける量とかもあるじゃないですか。どこで止めるんですか。

岸:どうなんだろう。でもあんまり足して足してっていう絵じゃないかなって自分では思うんで、これ以上描いたら、描いてる子達に意味が無くなるとか、見るものが多いとどこ見て良いかわかんなくなるって言うか。難しいですね。仕事とかだったら、やっぱり相手に喜んでもらえるのが一番ってところがあるんですけど、自分が勝手に描いてる物だと、わかんないですね。何を満足として完成させるのかは。

●今回のイラスト達に、一つずつブルーが入ってますけども、ブルーを置くところはどうやって決めるんですか。やはり感覚的なものなんですか?

岸:感覚・・うーん、でも意味を持たせたいっていうのもあって。何か、例えばベランダに居るのが分かりやすいかなと思ってサンダルにしたり。ここしかないっていうのもあるんですけど(笑)、感覚的な物かも知れません。気付かないうちに何か意味があるのかも知れないんですけど。

寺:この楽器、精巧っすよね。

岸:結構見ました。フェンダーのサイトとかスッゴイ見て。

寺:楽器の絵とか描いてあると結構僕、ガン見してて。これ絶対ありえへんで、とか。結構突っ込むの楽しみにしてたりとか。

岸:これ、大丈夫ですか?(笑)。

寺:そうとう大丈夫です。

岸:プロに見られるっていうのが嫌だったんですよ。私結構ギターとか描いてたんですけど、ミュージシャンの方に見られるってなると、そういうとこ絶対見るだろうなと思って。

寺:でも、別に、あれっすよ。個人的な楽しみにしてるんで(笑)。僕どっちでも好きなんですけど、フレッドのポジションここじゃない、とか。

岸:コードとか分からないんで、どうしよう!と思って。

寺:ははは(笑)。

●それでどうしたんですか?

岸:持ってる風!でごまかして。自分が音楽をやってたら、この絵の「彼」がこういう気持ちの時はこのコードとか、もっと「彼」が良い表現になるのかなと思うんですけど。でもそんなとこまで見ないですよね、普通。

●マニアックな人は見るかも知れませんね。

寺:それってどっちが良いんでしょうかね。音楽でも結構あるんですよ。見る人が見たら分かる所までやるのか、でもパッと見同じじゃんって言う人の方が圧倒的に多くて。でも自分はどっちに進むんやって。最近悩んでますよね、それ。僕らで言うと、分かりやすいところだとライブのセットリストとかで。下北と新宿で1週間間隔で演ってたとして、セットを変えた方が良いんか悪いんか。両方来た人に悪いんちゃう、とかメンバーと延々語ってた時があって。

岸:凄い難しいですね。ファン目線で言うと、凄く追っかけてる人だと同じじゃんってなるけど、例えば偶然行けなかったとして、何処かでセットリスト見ちゃって、行けなかった日に好きな曲演ってるとかも出てくるし。

●どっちもありって事ですね。

岸:そう、どっちもあると思うんですよ。

寺:違った事でガッカリする可能性もあるってことか。もう、答出ねー。

全員:わははは(笑)。

岸:行けなかった人が、全く状況を拾えないならまだ良いと思うんですけど、今はネットとかでセットリストが上がるじゃないですか。やっぱ気になるからカタカタ検索やっちゃうじゃないですか。それで見てウワーとか。

寺:ああー。

岸:その、セットリストは普段どうやって決めるんですか。

寺:例えば、2ヶ月このセットリストをベースにして演ってるから、次の2ヶ月は全然違う方向にしていこうとか。それをループしていって。後はアルバムが出たってなったらそれをメインにするとか。昔はノリで決めてたりしたんですけど、最近はそういう事も考えますね。どういう答を出したにしろ、考える事は大事やと思うし。来てくれる人の事を考えて。ガッカリさせるかもしれへんけど、そう思われたら勝ち、かも。

岸:あ、そうかも。

●そろそろ終わりに近づいてますが、まだ聞いておきたいって事はありますか。

寺:あ、僕まだ聞きたい事あって、the pillowsで好きなアルバムか曲を。

岸:the pillows好きなんですか?

寺:好きっすね。

岸:えー。私も好きです。寺井さんは何が好きですか。

寺:僕『RUNNERS HIGH』が好きです。『確かめにいこう』とか。

岸:あー!好きです!

寺:あれ聴いて、もう僕あの曲の主人公になってましたもん。

岸:分かります!聴きたいけど、聴けないんです。あれ聴くともうウワーって泣いちゃうから。ライブとかでも演って欲しいけど演って欲しくないって感じで(笑)。良いですよね。なんだろ・・『バビロン 天使の詩』とか。

●その・・LOVE LOVE LOVEのイラストを描いてもらってるのに(頂いているのに)、自分達の曲でどれが好きですか、とか、聞かないんですか?

全員:わははは(笑)。

寺:いや、書いてますよ!事前に用意した質問リストのthe pillowsの下に、僕らの曲でどれが好きですかって。恥ずかしかったから聞けなかったんですよ。

●そこは頑張って行きましょう!寺井さん!

寺:嫌やー。ダメっすわ。←照れまくり。

●では代わって、岸野さんはどれが好きでした?

岸:私、『カナカナ』が好きですね。

寺:ありがとうございます。これ3人とも大好きですね。勿論全部好きですけど、特に気に入ってるのが、ドンズバで『カナカナ』なんですよ。

岸:凄い好きです。

●では寺井さん、今回の6枚の絵の中でどれが一番好きですか?

岸:あ、聞きたいです。

寺:もう決まってますよ。『パートタイムビリーバー』僕、電車乗ってる体勢がコレなんですよ。

岸:えー!凄い。

寺:パッと見たときに俺やって勝手に思ってた。

●出来上がってみたら色々リンクしてたと。

寺:あと、手描きって好きなんですよ。

岸:え、やったぁ。パソコン出来ないだけなんですけどね。

寺:え、じゃあパソコン使えたらパソコンでも良い派ですか?

岸:あ、どうなんでしょ。それでもっと良くなるんだったら、それでも良いと思うかも知れないけど、描いてるのが好きなんだと思います。

寺:凄いですよね。僕、絵描かれへんから。

岸:私も音楽は出来ないんで。音楽って本当に凄いなと思うんですよね。曲が出てくるっていう感覚が無いんで。メロディが浮かぶとか、凄く不思議なんですよ。

寺:僕もわかんないっすね。どっから出てくるんだろう。歌いたくなる感じですね。すいません、もう1個聞いて良いですか。

●どうぞ。

寺:絵の描き始めって何処ですか。ペンを入れる最初のとこって。

岸:髪の毛ですかね。

寺:髪の毛フェチなんですか。

岸:(笑)フェチではないですけど、でも髪の毛失敗したらテンション下がります。描き直しか、ごまかします。

寺:あ、もう一個だけ聞いて良いですか。

●え?はい、どうぞ(笑)。

寺:アイデアを思い浮かんだ時に、書き留めるんですか?道歩いてたりとか、描く状況じゃ無いときにアイデアをメモる方法とか。

岸:スケッチとか?

寺:頭ん中ですか?

岸:頭の中と、単語だけ携帯で打ちます。なんか、例えば「傘」とか、イメージにつながるものを。スケッチとかノートを持ち歩いてる人とか凄いなと思って。何か見つけるとサラサラって描いたりする人とか居るので。寺井さんはどうするんですか?歌えない状況で。

寺:ずっと歌ってます。

岸:頭の中でずっと、みたいな?

寺:いや、聞こえない程度の声で歌ってて。大体スタジオから家に帰るまでに思いつくことが多くて。そん時はずっと歌ってます。そのまま家入ってスイッチ入れてパソコン起こして録音!とか。それが無理な時は携帯で打ってますね。トゥトゥトゥとか。

岸:え?それ分かるんですか?

寺:リズムだけ打って。で、結局見てもわかんないです。

全員:わははは(笑)。

寺:だからリズムか歌い続けるかどっちかですね。

岸:歌い続けてて変わっちゃう時ないですか。

寺:若干、気分で修正はしますけど(笑)。

岸:大変ですね。でも遭遇したくないですね。思いついた帰り道の寺井さんとすれ違うのはちょっと怖いですね。変な人なのかなって思っちゃうかも。

寺:前向いて歌ってるだけで(笑)。

●では対談を終えて、どうですか。

寺:僕ちょっと、もっと絵を見たいですね。サイトの『新宿アレルギー』とか好きなんですよね。シュールさもバッチリあるし。

岸:有難うございます!あんまり反応無かった絵なので嬉しいです。良かったです。

寺:機会があったらまたお願いします。

岸:はい。私は、ライブを見せてもらえたら嬉しいです。

寺:あ、ライブ是非遊びに来てください。今日は対談楽しかったです。

●有難うございました。

TEXT:朝倉文江(Quip MAGAZINE)

イラスト

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